カラーやタイプ、サイズの違いがありすぎてどのエギを選べばいいのか分からない・・・
ズバリ実績のある釣れるエギを教えてほしい!
今回はそんなエギの選び方に関するお悩みを解決したいと思います。
元釣具屋の店員、エギング歴20年の私の経験からエギの選び方についてお伝えします。
最後まで読んでいただければエギを迷わずに選べたり、よく釣れる実績エギがわかったりします!
【初心者向け】迷わないエギ選びのための3つの考え方
エギを選ぶときの要素は、タイプ、サイズ、カラーの3つになります。
まずは、この3つの要素の特徴から最初の1本にふさわしいエギを絞り込んでいきましょう。
エギのタイプから選ぶ
エギのタイプは、大きく2種類に分かれます。
初心者の方におすすめしたいのは、ダートタイプのほうです。
ダートとは、アングラーの連続的なアクションに反応してエギが左右に飛ぶ動きのことを言います。
そのため、アピール力があり、特に水深の浅いポイントや9月〜10月の秋シーズン前半期に有効と考えられるという点がおすすめの理由です。
現在のエギは、ダート性能を備えながらも、トータルバランスに優れる大分型のエギがほとんどですので、まずはこのタイプが主軸になります。
一方、左右への動きは少ないかわりにフォール姿勢が安定しているエギは、本来のエギの特性を備えていると言っていいかもしれません。
山川型に代表されるこのタイプは、現在ではどちらかというと玄人好みのエギに位置しますが、11月以降の晩秋〜冬シーズンには爆発的な釣果をもたらすこともあります。
林釣漁具製作所の『餌木猿』がこのタイプですよね。
パッケージには「3回しゃくって落とすだけ」って書いてあります笑
それくらいフォール姿勢に自信があるということでしょうね。
ただ、初心者が使用するという意味ではトータルバランスでダートタイプのエギをおすすめします。
エギのタイプで押さえておきたいもう一つの観点が、フォール速度。
ちょうどいいくらいのフォールスピードのノーマルタイプを中心として、速く沈むディープタイプ、ゆっくり沈むシャロータイプの3種類が存在します。
タイプ | 1mの沈降速度 | おすすめの状況 |
---|---|---|
シャロー | 約6秒 | 浅場、無風、潮が緩い |
ノーマル | 約3秒 | オールマイティ |
ディープ | 約2秒 | 深場、風が強い、潮が速い |
ディープタイプとシャロータイプは、あくまでノーマルタイプの派生。
初心者の方が選ぶのであれば、まず、ノーマルタイプをおすすめします!
しまなみエリアに限定せず、どのエリアでもまずはノーマルタイプをおすすめします。
エギのサイズから選ぶ
エギのサイズは、3.5号を基準に、釣れるアオリイカのサイズや状況によってエギのサイズを変更していくというのが、全国的に基本の考え方になります。
しかしながら、しまなみエリアの場合、太平洋側や日本海側など、他の地域と比べて水温が低めです。
その関係からか、秋のショアエギングの場合、最大サイズでも1.5kg程度を想定します。
メインとなる9月下旬から11月中旬の時期でいうと、500gを超えると良型の部類です。
そう考えると、しまなみエリアのエギサイズ戦略は次のようになります。
各メーカー、ディープやシャローなどのタイプによっても重さが異なるので、正確な数値はエギのパッケージを参考にしてください!
サイズ | 使用時期の目安 |
---|---|
2.5号 | 9月中旬まで |
3.0号 | 9月上旬〜11月下旬 |
3.5号 | 11月下旬〜12月上旬 |
3.0号を基準に釣れるアオリイカのサイズや時期によって2.5号〜3.5号を使い分ける。
これが、しまなみエリア地元アングラーとしての現実的な答えです。
全国雑誌などでは、あまり小さいアオリイカを釣らないためにも3.5号を推奨しているような記事を目にします。
でも実際、しまなみエリアで3.5号を使用するのは、11月中旬以降のナイトゲームが中心になります。
外洋に面したエリアと比べて水深の関係もあると思います。
11月中旬以降でも、デイエギングなど光量が多い時間帯は、無理せずサイズは抑えたほうがいいですね。
エギのカラーから選ぶ
いちばん悩ましい問題、カラー選びです。
エギのカラーは、下地の『テープ』と呼ばれる素材と、外側の布の2種類で構成されます。
これは他のルアーにはない、エギ独自の特徴です。
だからといって難しく考えず、ルアーフィッシングの考え方をベースにするのが正解です。
ポイントはフラッシング(反射)とシルエットの出方、そしてアングラーからの視認性です。
光量 | 下地のフラッシング | シルエット | 視認性 |
---|---|---|---|
多い | 多い | ぼやかしたい | 高い |
少ない | 問わない | はっきり出したい | 問わない |
どうやってアオリイカにアピールするかが目的であって、カラー選択は手段でしかありません。
イカ先生こと富所潤さんも、著書『イカ先生のアオリイカ学 これで釣りが100倍楽しくなる!』の中でこう述べています。
「アオリイカは色覚をもたない」
これが正解です。つまり、アオリイカは色を識別できません。
こう言うと必ず「そうは言っても色が分かるはずだ」、「絶対色を見分けている」と反論される方がいますが、科学的にはこれが正解。イカの目には人間で言うところの錐体細胞(色を感知する細胞)が存在しません。
『イカ先生のアオリイカ学 これで釣りが100倍楽しくなる!』富所潤さん著より
基本的にエギングは、ルアーフィッシングと同じようにターゲット(アオリイカ)にルアー(エギ)を発見してもらって初めて成立するゲームです。
そう考えると、光量の多いデイゲームでは、フラッシング効果が重要になります。
視力のいいアオリイカに限らず、ルアーフィッシングにおけるフラッシングは集魚効果を高める1つの要素になります。
また、特にデイゲームに限って言うと、エギの視認性という観点も見逃せません。
晴天か曇天かにもよりますし、その人の見え方、海の色にもよりますが、ピンクやオレンジの布のエギは概して視認性がいいです。
どこにエギがあってどんな動きをしているかを視認できるのは大きなアドバンテージになりますし、デイゲームならでの面白みでもあります。
一方、ナイトゲームにおいては、フラッシング効果よりもシルエットの出方に気を使うアングラーが多くなります。
赤や紫など、濃いめの下地のほうがシルエットが出やすいという感覚はありますが、透過色でない限りはそこまで違いはないようにも思います・・・。
たしかに、9月から10月のデイゲームでは金テープ、11月からのナイトゲームでは赤テープを信頼して投げていますし、結果も出てますね笑
初心者におすすめ!めちゃ釣れるエギ3選!
実際に販売されているエギの中からおすすめのエギを3つ紹介します。
どれも人気、実績ともに申し分ないエギですので、最初の1本として購入して間違いありません!
厳選した3種類のエギはこちらになります。
エギ王LIVE
日本のエギング界を代表するメーカー、YAMASHITAさんから発売されているエギです。
エギのラインナップもかなりの数になりますが、まず最初の1本という観点では、軽快なダート性能を備えた『エギ王LIVE』をおすすめします!
実績については正直文句のつけどころがありません・・・。めちゃくちゃ釣れています!笑
おすすめカラーはもちろん定番の『026オレンジゴールド』、『027ピンクゴールド』です。
店頭価格を800円程度に抑えてくれているのもうれしいですね!
エメラルダスピーク
ご存知、日本を代表する総合釣具メーカーDIAWAさんのエギです。
開発者でもあるエギング界のカリスマ、ヤマラッピさんことプロアングラーの山田ヒロヒトさんからのメッセージはコチラで確認してください。
エギ王LIVEと同様、切れ味のいいダート性能を核としてオールマイティな性能を備えたエギになっています。
エメラルダスは使ってる人多いですよね!
別タイプのステイとの相乗効果で抜群の釣果を誇っているエギです。
おすすめカラーは『金-モモイロコメット』になります。
こちらも800円〜900円程度の販売価格でお手頃な価格を維持してくれています。
アオリーQ®
こちらは老舗の漁具メーカー、ヨーヅリ®さんのエギです。ヨーヅリ®さんは、いち早くアオリイカ釣りに注力されてきたメーカーになります。
『アオリーQ』という商品名も発売当初から変わりなく、そのこだわりの強さを感じます。
いち早くアオリイカ釣りの分野に取りかかっているだけあり、実績がどうのこうのというレベルではなく、一日の長というか、安心感のようなものがあるエギです。
おすすめカラーは『19.KVOGケイムラゴールドオレンジ』と元祖カラーを忠実に再現した『25.VLCバレンシア』の2色です。
25.VLCバレンシアは、下地がマーブルテープになるんですが、マーブルテープも金テープに引けを取らないくらい実績があります!
3種類の中では最安!700円程度で買えるのもうれしいですね!
あまり知られていないけど、実は実績のあるエギ2選+おまけ1
今紹介した3種類のエギでも十分だと思うんですが、釣りって、みんな知らないけど自分だけ知ってる秘密のアイテムみたいなの、憧れますよね〜。
というわけで、どちらかというとあまり釣具店で見かけないかも知れないけど、見つけたら買いたい実績十分、実力派のエギを紹介します!
餌木猿
林釣漁具製作所という高知のメーカーのエギです。
釣れない状況を打開する破壊力があり、熱狂的な支持者も多いのが特徴。
現在では珍しく山川型の形状を採用し、アクションの派手さよりもフォール姿勢の安定性を重視した実釣主義を貫いているエギです。
桐製のボディを採用しているため、1本1本手作りであることはもちろん、海水を吸うことで独特の生命感が出るのが樹脂製のエギにない特徴です。
『3回しゃくって落とすだけ』という謳い文句どおり、そのフォール姿勢には絶対的な信頼がおけます。
米田塾長ですね。リスペクトです!
何を隠そう、私のエギングの歴史はこの林さんのエギからスタートします。
当時はズル引き主体でしたが、手作り1本ものという特徴から、釣れるエギに当たったらめちゃ釣れましたね!
エギシャープ
エギ、アオリイカ用品に特化したメーカー、キーストンさんのエギです。
こちらも餌木猿と同様に無垢素材のボディを採用しています。
狙いは無垢素材独特の生命感であるところは桐素材と同じですが、なるべく品質のバラツキをなくすために硬質発泡ウレタンを採用しているのが特徴になります。
熱狂的な愛用者も多く、まさに釣れすぎ注意のエギです。
このエギもいっとき愛用していました。
おそろしいくらい釣れるのですが、当時はなかなか店頭になく、結局あきらめた経験があります。
メーカー公式ではないですが、釣りYoutuberきじはたこさんが紹介している動画があったのでどうぞ。
クリックスプロスペック
最後に紹介するのは、クロノさん(旧カンジインターナショナルさん)のクリックスプロスペックです。
指がエギになっとります笑
こちらは、+おまけ1のエギということで、実は私とすぎぴん君が現在愛用しているエギになります笑
地域によっては釣具店で扱っているところが少ないかも知れませんが、ネット通販では比較的入手しやすいと思います。
アングラーの意図に素直に反応してくれる、これ以上ないくらいのスタンダードなエギって感じでしょうか。
もちろん釣果に関してもかなりの実績がありますので、ご安心ください!
とにかくクセがなくて使いやすい、そして釣れる!そんなエギです。
はじめて使ったとき、着水の瞬間アオリイカがわさわさ寄ってきたのを覚えています!
あと、目がかっこいいですね笑
自分好みのエギを持ってエギングに行こう!
今回の記事では、エギを選ぶときの3つの観点と、実績十分!おすすめのエギについて紹介しました。
エギの選び方の基本がわかれば、釣具店で迷うことなく、自分好みのエギを選ぶことができます。
自分好みのエギで釣れたら、エギングがもっと楽しくなりますよ!
エギは何本か揃えてから釣行することになると思いますので、エギの揃え方についてはこちらの記事を参考にしてください。
エギング初心者の方に向けた内容をまとめた記事はこちらになります。よかったらこちらもチェックしてみてください。