初心者がエギングでアオリイカが釣れない5つの原因と解決策

初心者がエギングでアオリイカが釣れない5つの原因と解決策

アオリイカを釣れるようになるにはどうすればいいのか・・・

Youtubeでいろんなアクションの動画を見て練習しているが、全然釣れない・・・

今回は、そんな疑問にお答えします!

この記事で紹介する内容
  • エギングでアオリイカが釣れない条件
  • エギングで釣れない人の特徴と改善策

元釣具屋の店員、エギング歴20年の経歴から、釣れるようになる条件やテクニックをお伝えします。

最後まで読んでいただければ「アオリイカが釣れない・・・」というときにどう考え、行動するべきかがわかります!

エギングでアオリイカが釣れない条件

エギング釣れない条件

アオリイカをエギングで釣るには、釣りやすい時期、時間帯、ポイントを知ることが大切です。

当然ですが、アオリイカがいないところでいくらエギを投げても釣れる確率はゼロ・・・。

逆に高活性のアオリイカがたくさんいるところにエギを投げれば、思いのほか簡単に釣れてしまうものです!

また自然条件だけでなく、アオリイカに効果的にアピールするためには、エギそのものの特性を知っておくと効果的です。

エギの特性を知らずにアクションすると逆効果・・・なんてこともありえるので、条件とあわせてエギの特性もおさえておきましょう!

原因①  釣れる時期や時間帯に釣行していない

アオリイカも生き物ですので、ショア(岸)から釣りやすい時期とそうでない時期があります。

また、シーズンごとに釣りやすい時間帯も異なってきます。

まずはこの時期と時間帯にあわせて釣行するのが、エギングでアオリイカを釣るための最大の解決策です!

すぎぴん
すぎぴん

夏休みのキャンプ中にエギングやってる人も見ますけど、かなり厳しいと思います・・・

アオリイカを釣りやすい時期

一般的にアオリイカを釣りやすい時期としては、「春シーズン」「秋シーズン」が有名です。

中には1年中狙える地域もありますし、夏エギングを勧める記事もありますが、基本的には「春シーズン」と「秋シーズン」が2大シーズンとなります。

初心者の方におすすめしたいのは、9月〜11月の秋シーズンになります。

春シーズン産卵を意識した個体が水温の上昇とともに接岸してくるタイミング。大型が出やすい。
秋シーズン夏に孵化した個体が成長のために捕食をするタイミング。数が出やすく釣りやすい。
つりくら
つりくら

しまなみエリアに限って言うと、春の大型捕獲情報もありますが、水温の関係もあって、おすすめできるのは秋シーズン一択です!

アオリイカを釣りやすい時間帯

アオリイカに限らず、魚もなんですが、釣りやすい時間帯の考え方には大きく2つの要素が絡みます。

マズメ光量変化のある時間帯。朝マヅメは日が出る前、夕マヅメは日が落ちた後が期待できる。
潮の変化干潮、満潮のそれぞれ前後の時間帯が期待大。ポイントのクセが出やすい。

光量の変化と潮の変化という2つの要素を絡めて釣行するのが、アオリイカを釣るコツのひとつになります。

朝マズメ、夕マヅメの時間帯は、光量が大きく変化する時間帯で、アオリイカもそわそわするのか、活性が上がりやすい時間帯になります。

また、干潮・満潮の前後の時間帯も潮の変化のある時間帯になるため、活性が上がりやすい時間帯です。

つりくら
つりくら

マヅメ、潮の変化ともに、何らかの変化が海の中に起きるタイミングです。いろんな意味で変化を釣るのがどの釣りもポイントになります。

すぎぴん
すぎぴん

晩秋のシーズン(9月)は、まだ個体が大きくないので、マヅメより昼間のほうが釣果がよかったりしますよ!

原因②  釣れるポイントを選んでいない

アオリイカの寿命は1年です。

アオリイカの一生

ざっくりなイメージで言うと、春に生まれて秋に急成長し、次の年の春に産卵し一生を終えます。

特に個体数が多く、ショアから釣りやすく、初心者におすすめなのは秋シーズンです。

この時期はまだまだ個体も小さく、外敵から襲われる危険性があります。

また、体の大きさにあわせたエサの捕食のしやすさから考えると、秋シーズンの狙い目は、シャローエリアがおすすめです。

シーズナブルパターン
すぎぴん
すぎぴん

水温が下がる晩秋になると、さすがにシャローは厳しくなりますが、マヅメのタイミングでは捕食のために浅場に回遊する個体がいます。

漁港などで釣りをする場合、潮通しのいい先端部がよさそうに感じます。

でも、秋シーズンに限って言うと、狙い目は、漁港の中腹から根本あたりのシャローエリアにアオリイカが溜まっている可能性のほうが高くなります。

そのようなポイントでは、目で見て分かる藻や障害物の周辺を中心に狙うのがおすすめです。

アオリイカのポイント
つりくら
つりくら

秋シーズン序盤は、水深50cmもあれば狙う価値ありです!

原因③  エギの特性を知らない

エギの最大の特徴は、アオリイカがエサを捕食するときの「視軸」に合わせた角度で沈む「フォール姿勢」です。

アオリイカの視軸

釣れない原因としては、このフォール姿勢でアオリイカが抱くことを知らず、ずっとエギを動かし続けていることが考えられます。

解決策としては、エギにアクションを加えない「間」をつくることになります。

アオリイカの性質にあわせて作られた和製ルアー「エギ」

エギングは「エギ」という日本発祥のルアーを操作してアオリイカを釣るゲーム

このエギの特性を知ることで釣果が変わるといっても過言ではありません。

アオリイカがエサを捕食するするときには、魚と同じように波動(生命体が動いたときにできる潮流の変化)や音も利用するとは思うのですが、最も中心になるのは視力です。

アオリイカの視力は0.6くらいあるとわれています。そのへんの大人よりよく見えていますね笑

エギには、このアオリイカの性質にあわせてさまざまな工夫がされています。

この特性を知らなければ、エギに余計な動きを加えてしまい、かえって釣れない原因になってしまいます。

エギの特性を知って、その特性を生かすことがアオリイカをエギングで釣る解決策の一つです。

すぎぴん
すぎぴん

各メーカーのエギは、このフォール姿勢を緻密に設計しています。エギの特性を生かす=変なアクションを加えずフォールさせることが大切ですね。

エギングで釣れない人の特徴と改善策

エギング釣れない人の特徴

エギングが難しいという人の中に意外と多いのが、ルアーフィッシング経験者の方です。

ルアーフィッシングは、基本的には派手なアクションを加えないパターンが多いのですが、エギングはその派手なアクションが代名詞のようになっています。

このような点に加えて、魚ではなく軟体動物であるというターゲットの違いもエギングが難しく感じられる原因ではないかと思います。

原因④  シャクリ方やジャークがワンパターン

エギングは、エギにアクションを加えて、アオリイカにエギを発見してもらうのが一つのポイントになります。

しかしながら、アオリイカも生き物です。

同じような動きをするものに仲間が釣られたとなると、その動きをするものには一気に反応しなくなります

つまり、学習する(スレる)わけです。

ですので、ずっとワンパターンのアクションを繰り返すのではなく、何種類かのアクションを組み合わせて違う動きを演出して、スレさせない工夫をすることが解決策になります。

すぎぴん
すぎぴん

単純に1杯かけると、墨を吐くので周りのアオリイカも警戒しますからね・・・

アクションには何種類かあり、現在でも有名なアングラーさんが独自のシャクリやジャークを開発していますが、まずできるようになりたいのが次のアクションです。

   アクション             動き         初心者おすすめ度  
1段シャクリ斜め上前方へ★★★
2段シャクリ急な角度で斜め上前方へ★★★
ショートジャーク左右に小さめのダート★☆☆
スラックジャーク左右に大きくダート★★☆

最初は2種類のアクションを練習しておけば、組み合わせで何パターンかの攻め方ができます。

アクションの組み合わせパターン
  • 1段シャクリだけ
  • 2段シャクリだけ
  • 1回めは1段シャクリ、2回めは2段シャクリ・・・

こんな感じで組み合わせで変化をつけてアオリイカをスレさせないようにするのが、アクションのコツです。

つりくら
つりくら

アクションは、アオリイカに興味をもたせる役割ですので、あまり追求せず、とにかくワンパターンにならないようにだけ注意することをおすすめします!

すぎぴん
すぎぴん

同時にエギに関しても同じサイズ、同じタイプ、同じカラーのエギを投げ続けるのではなく、ローテーションさせることで反応が得られることにつながります。

原因⑤  フォールを安定させられていない

エギのフォール姿勢を安定させられていない、というのが最も典型的な釣れないパターンです。

フォール姿勢に入ったら、まずはロッドを動かさず固定してみましょう。

エギングは、エギにアクションを加えることでアオリイカにエギを発見してもらうのですが、実際にエギを抱かせるのはその後の動き、フォールです。

エギングのアクション

フォールにもいくつか種類がありますが、フォール時のエギの姿勢をいかに安定させるかが、共通のポイントになります。

フォール動きエギの姿勢安定度初心者おすすめ度
フリーフォール移動距離:少ない
沈降速度:速い
★★★★★★
テンションフォール移動距離:ほどほど
沈降速度:ほどほど
★★★★★☆

慣れてきたら、微妙なラインテンションの扱いにも挑戦すると、フォールの精度も上がって、同時に釣果も上がります!

すぎぴん
すぎぴん

フォール姿勢を安定させることに慣れてきたら、ラインテンションをなるべくかけずに、潮になじませて流すイメージでフォールさせてみてください!

つりくら
つりくら

ドリフトさせながらのフォール。

激流ポイントの多いしまなみエリアでは、効果抜群のフォールです!

どうしても釣れないときは攻めのパターンを変更する

とは言うものの、何をどう頑張ってもアオリイカの反応がないときって、正直あります・・・。

そんなときの対処法をいくつかご紹介します。

シーズン的な要因による生活リズムの変化

経験上、反応が悪くなる時期としては、10月中旬〜下旬、アオリイカがある程度の大きさに成長し、捕食パターンが変わってくるタイミング

これまでシャローエリアで日中、食欲旺盛だったアオリイカが、ある程度の大きさになると、より効率よく栄養を吸収できる大きな魚などを求めて深場に移動します。

そうなると、岸からは釣りにくくなり、釣れるタイミングとしては、エサを求めて浅場に回遊する夕マヅメ〜夜になります。

夜のエギング

最近、急に釣れなくなったなあ・・・

そう感じたら、釣行の時間帯を夕マヅメ〜夜にズラしてみると効果的です!

何らかの理由でエサを追わない

シーズン的な要因以外では、何らかの理由でエサを追えない状況になっていることが考えられます。

たとえば、青物がシャローエリアに入ってきている、急激な水温低下があった、などです。

そんなときは、フォールで抱かせる基本的な攻め方から変更して、ボトムにエギをべったりつける「ズル引き」「ボトムステイ」を試してみましょう。

ボトムステイアクション

アオリイカは近くにいるものの、食欲旺盛にエサを追うことはしません。ていうかできません!笑

ボトムの障害物の陰にじっと隠れて、外に出ようとしないのです。

なので、なるべくアオリイカが隠れているであろう海底の障害物の近くを「ズル引き」や「ボトムステイ」でネチネチと攻めることをおすすめします。

つりくら
つりくら

何をやっても釣れないときは、帰って状況を振り返りながら、仮説を立てて次回の釣行計画を練る!

これに限ります笑

すぎぴん
すぎぴん

釣れない釣果というやつですね笑

釣行のプランニングも釣りの楽しみのひとつです!

釣れない原因をなくして、エギングをもっと楽しもう

今回の記事では、エギングでアオリイカが釣れない原因を5つ取り上げました。

  • 原因①  釣れる時期や時間帯に釣行していない
  • 原因②  釣れるポイントを選んでいない
  • 原因③  エギの特性を知らない
  • 原因④  シャクリ方やジャークがワンパターン
  • 原因⑤  フォールを安定させられていない

それぞれの原因に対する解決策は次のとおりです。

釣れない原因の解決策
  • 秋シーズンは日中に釣行する
  • 秋シーズンはシャローエリアを選択する
  • エギのフォール姿勢を妨げない
  • 2種類のアクションを組み合わせる
  • フォール時はロッドを固定する

自然相手の遊びですので、どうしても釣れないときもあります。

そんなときは無理をせず、仮説を立てながら次回の釣行計画をプランニングしましょう。

きっとエギングがもっと楽しくなるはずです!

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