エギング初心者だけど、アオリイカをとにかく釣ってみたい!
アオリイカが釣れなくて、基本的なテクニックができてるか不安・・・
今回は、エギングを始めたばかりの人のそんな疑問にお答えします!
元釣具屋の店員、エギング歴20年の経歴から、アオリイカを手っ取り早く釣るためのアクションやフォールの基本についてお伝えします。
最後まで読んでいただければ、エギングのアクションとフォールの基本、日中と夜の釣り方のちがいがわかり、きっとアオリイカを釣れるようになります!
初心者にも簡単!エギングのアクション
エギングのアクションは、①シャクリ・ジャーク➡②フォールの2段階で構成されます。
アクション | 役割 |
---|---|
シャクリ・ジャーク | アオリイカにエギを発見させ、興味をもたせる |
フォール | アオリイカにエギを抱かせる |
この2段階のアクションを、エギが手前に来るまで繰り返してアオリイカを誘っていきます。
シャクリ方やジャークの基本
シャクリ・ジャークと呼ばれるアクションは、いわゆるアオリイカへの『呼び水』にあたります。
アオリイカにエギを発見してもらい、興味を持ってもらうのが目的。
シャクリやジャークに関しては、日々メディアで活躍されている凄腕アングラーさんたちによって、新しいテクニックが開発されています。
ただ、あくまでアオリイカに興味を持ってもらうのが目的なので、とにかくエギを動かすことがポイント。
ですので、まずはエギが大きく動く基本的なアクションを身につけることをおすすめします。
アクション | 動き | 初心者おすすめ度 |
---|---|---|
1段シャクリ | 斜め上前方へ | ★★★ |
2段シャクリ | 急な角度で斜め上前方へ | ★★★ |
ショートジャーク | 左右に小さめのダート | ★☆☆ |
スラックジャーク | 左右に大きくダート | ★★☆ |
それぞれのシャクリ・ジャークのやり方に関しては次の動画を参考にしてください。
まずは基本の1段シャクリ、2段シャクリ。この2種類は絶対マスターしたいアクションです。
そして少し慣れてきたらマスターしたいショートジャーク。
【貴重!】本家本元、重見さんがスラックジャークを解説しています!2:49〜5:30あたりです。
これらのアクションを使って、まずはアオリイカにエギを発見してもらい、興味をもたせるのが第1段階になります。
まずは、1段シャクリと2段シャクリを身につけましょう。このコンビネーションだけでも十分アオリイカを釣ることは可能!
ワンパターンになるのが一番釣れないパターンだと思いますので、やっぱり2種類のシャクリを練習することから入るのがおすすめですね。
エギもタイプやカラー、サイズの違いがあります。
ワンパターンにならないためにも、エギを何種類か揃えておくのがアオリイカをエギングで釣る秘訣になります。
フォールの基本
第1段階のアクションでアオリイカがエギを発見し、興味を持つとエギに急接近!
ここから、第2段階のアクション、『フォール』に移行します。
絶対マスターしたいフォールは次の2種類です。
フォール | 動き | エギの姿勢安定度 | 初心者おすすめ度 |
---|---|---|---|
フリーフォール | 移動距離:少ない 沈降速度:速い | ★★★ | ★★★ |
テンションフォール | 移動距離:ほどほど 沈降速度:ほどほど | ★★★ | ★★☆ |
それぞれのフォールのやり方については、次の動画を参考にしてください。
アオリイカがエギに抱きつく確率が最も高いのが、このフォール中になります。その理由は、次の記事で説明してあります。
フォール中のエギの姿勢をいかに安定させられるかで、釣果に大きく差が生まれます!
ですので、それぞれのフォールの特徴を踏まえながら、2種類のフォールをマスターしましょう。
また、フォールの速度はエギのタイプによって異なります。エギのタイプについては次の記事で紹介しています。
実際、しまなみエリアでは水深の浅いポイントが多いので、強めのテンションフォールをメインに使うことが多いのですが、それだけだと捕れないイカがいるのは確かです。
ポイントにもよりますが、水温が下がってくると、エギ本来のフォール姿勢を優先して、弱めのテンションフォール、フリーフォールをメインに組み立てます。
僕は主に弱めのテンションフォールとフリーフォールがメインですね。
しまなみエリアの場合、貼らず緩めずくらいのテンションを加えながら、潮に乗せてドリフト気味にフォールさせると、反応がいい感触があります。
エギング キャストのコツ
飛距離の出るキャストの秘訣
エギングでは、バス釣りのような繊細なキャストテクニックは必要ありません。両手を使ったオーバーハンドキャストを身につければ大丈夫!
エギングにおけるキャストの基本や飛距離の出る秘訣は、次の動画を参考に練習してくださいね。
レベルアップを目指す方は・・・
正確性を高めたり、トラブルを減らすためのキャストテクニックについては、次の動画がイチオシです!
釣り界の王様、村田基さんが渾身の解説をしてくれていますので、ぜひご参考にしてください。
この動画では、特に、0:55〜4:30をよく見てもらいたいと思います。
回収時の人差し指でのラインの拾い方と、着水時の糸の無駄な放出を防ぐ方法はぜひ覚えていきたいテクニックです。
4:30以降はバス釣りで使ういわゆるルアーキャストの話が主になります。
あくまでエギングでは両手を使ったオーバーハンドキャストが基本です。
着底は必要ない?
着水したらいったんボトムまで落として・・・
というのがエギングのセオリーになっていますが、一方で底をとると根がかりなどのトラブルの率が高くなってしまいます。
また、秋シーズンに限って言うと、高活性のアオリイカが表層付近でエギを抱いてくることも結構あります。
そういった理由から、エギングにおいて必ずしも着底をとる必要はないと思っています。
エギが着水したら、リールはそのままフリーの状態しておいて、いったん任意の深さまでエギを沈めます。
この『任意の深さ』という表現がまた何とも困らせる表現なんですが・・・。
最初のうちはシンプルな考え方として、表層、中層、ボトム(底)という3のレンジ(層)で考えてもらって大丈夫です。
このとき、ルーティーン的にどのレンジ(層)からアクションをスタートするかをあらかじめ決めておくと迷いません。
私の場合は、表層➡中層➡ボトムの順で探っていくようにしています。
これは基本的に秋シーズンであることと、水深の浅いしまなみエリアだからこそであって、地域によっても攻め方も変わってきます。
水温が低めの時期でも、思いの外表層あたりでヒットすることもありますからね。
表層でアクションさせると、着水後のフォールも乗せのフォールとして機能します。
夜(ナイトゲーム)におすすめのアクション
10月も中旬にさしかかってくると、アオリイカも成長して夜を中心に捕食するようになります。
夜、ナイトゲームでは、日中に比べて光量が少ないため、激しいアクションではなく、いかにエギのシルエットをアオリイカに見せるかがポイントになります。
ただ巻くだけのアクション『水平移動』
エギの『水平移動』とは、いわゆる『タダ巻き』 と呼ばれるものです。岸からのアオリイカ釣りでは古くから当たり前のように行われている釣り方になります。
エギにアクションを加えずに、ただひたすら一定の速度を保ってリールを巻く。
ボトムで行う場合は『ズル引き』と呼ばれることもあります。
実際には、水平ではなく、少しずつレンジを下げながら、角度の浅いテンションフォールを演じていることになります。
これは、エギにシンカーがついていること、またエギの姿勢がそもそも前のめりであることが原因です。
安定した『ただ巻き』ができると、かなり長くエギをテンションフォールさせられるため、気づいたアオリイカは思わず抱いてしまう、という訳です。
ただ、どちらかというと触腕で触りに来ることが多くなる気がします・・・。
『タダ巻き』のときのアタリは、瞬間的に強く合わせを入れるのではなく、ゆっくりスウィープにロッドをあおって絡め取るように合わせるのがコツになります。
僕がエギングを始めたころは、ただ巻きでしか釣れませんでした。
それくらい釣れます笑
何もしないアクション『ボトムステイ』
『放置』とも言われますが、ボトムにステイさせて粘るのも立派なアクションの1つ!
定位置で誘い続けて、エギを見つけたアオリイカがしびれを切らして手を出すのを待つ戦法です。
動いていないように思えても、潮の流れに任せてエギがゆらゆら誘ってくれます。
『ボトムステイ』は、春シーズンに効果のあるテクニックとして紹介されていることが多いです。
しまなみエリアでは、秋シーズン一択となるため、最後の最後、リーサルウェポンになりますが、テクニックの引き出しとして持っておくと良い目を見ることがあるかもしれませんね!
根がかりのリスクを軽減する意味でもボトムステイは砂地で行うようにしましょう笑
基本を確認したら信じて投げ続けよう!
今回の記事では、初心者でもエギングでアオリイカが釣れるアクションやフォールのコツを紹介しました。
それぞれのコツは次のとおりです。
始めてばかりの頃は何をやっても「これでいいのかな・・・」と不安になります。
そんなときは記事を読んで基本を確認してください。
あとは信じて投げ続けるのみ!
そうしているうちに、エギングのコツがわかって、きっとアオリイカが釣れるようになりますよ。
エギング初心者の方に向けた内容をまとめた記事はこちらになります。よかったらこちらもチェックしてみてください。